- DJサチコ
カカシ先生の口布考察
久しぶりに走ってきました。
ひたすら怠惰を極めている私は、自粛とか関係なく最近とみに自分のおデブちゃんを呪うようになりまして、
いい加減そろそろ、また運動でも始めますかなと思い、走り出した次第です。
もちろん私のお腹のポニョとガンダムと見まごう脚は、紛れもない脂肪太りだと思うのですが、
最近「もしかして水分溜め込みすぎ?」みたいな疑惑も出てきたので(むくみがやばい)
汗をかいた方がいいかと思ったのです。
人間の体はほぼ水分でできているらしいので、汗をかき、水を飲み、また汗をかき、というのを繰り返せば、体の中から綺麗になれるはずなんです(理論上)。
しかし一つだけ問題が。
マスク必須の昨今ですが、マスクをしたまま運動することの危険もあります。
実際にちょっと走ってみた時、マジで息が苦しくてやばかったのです。
走るときはマスクをしたくない。でもマスクをせずに外に出るのはなんだか。
そこで私が見つけたのは、コンビニで売っている「頭にも負ける、首にも負ける、マスクっぽくも使える布」です。
恐らく夏フェスとかでの日焼け対策に使われるものかと思います。
私はそれを即購入。
コンビニに売ってあったのはグリーン系の迷彩柄と黒の地味目ペイズリー。
個人的には迷彩柄が好きですけど、ちょっと派手っていうか、
完全にサバゲーっぽい感じになっちゃうかなと思ってペイズリーを選択しました。
冬に指出しアームウォーマーにレッグウォーマーにスヌードつけて家でくつろいでたら、「厨二っぽい」と話題になってしまった(夫婦で)ことを思い出し、
ここで迷彩とか買って帰ったらまた厨二呼ばわりされるだろうなという判断でもありました。
で、今朝それをつけてみたら。
完全にカカシ先生のコスプレの人になってました。
え、これはこれで厨二じゃない?みたいな。
これで家の周り走るの超恥ずかしい、みたいな。
すごい怪しいじゃん。
目立たないことを旨としてひっそりと生きている私は、走るときのウェアも黒&グレイ。
おまけに口布(黒)までして髪も黒い。
メガネだけ異様に浮き出る仕様。
遠目から見たら「目出し帽かぶってる人」に見えなくもないんじゃなかろうか。
目立たないように生きることが余計に目立つことになってるんじゃなかろうか。
かつてある先輩が言っていた
「ある程度オシャレをした方が、逆に目立たずに生きることができるよ」
というアドバイスを思い出しました。
口布って全然オシャレじゃないし超目立つ。
いいのか。忍者のアレが超目立つとかそんなこと許されるのか。
そもそも忍者が銀髪て。忍ぶ気あるのか。
水遁も土遁も雷遁も技が派手すぎじゃないのか。
次々に溢れ出る私のNARUTOへの不満。
そして忍者とは何かという哲学。
もっとも忍者らしいものが忍者ではなく、忍者ではないものが実は忍者なのかもしれない。
そんなことに思考を飛ばして恥ずかしさをなんとかやり過ごし、私はジョギングに出たのでした。
さらに私はジョギング中、カカシ先生の口布について驚きの事実をつかむことになったのです。
すなわち、「口布、超ずり落ちる」。
私ごとき鈍足のジョギングでもズルズルズルズル落ちるんですよ。
カカシ先生みたいなアクロバットな動きする素早い男の口布が落ちないわけない。
私なんて最終的にはマスクスタイル諦めてマフラースタイルで走ってましたから。
すれ違うお兄さんたちの前ではすっぴんメガネを晒して走りましたが、
日焼け止め塗ってないし、すっぴんそんなに晒したくないしと思って口布を上げた途端現れる近所の中学生集団。
そんな時に限って、よりによって中学生。
人生で一番、他人のどうでもいい恥に敏感な時期の生き物。
「おばさんが口布とかして忍者気取りで体鍛えてやがる」
とか言われるんだろうな。
言わないまでも肚の中では笑ってるんだろうな。
と思いながらその集団をすり抜けました。
その姿、さながら忍者のよう。
恥ずかしさのあまりその場から速やかに離れようと素早く動く時、人は忍者になるのです。
というわけで今日、私は忍者デビューしました。
口布はもう使いません。