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  • DJサチコ

だから今夜はブリの照り焼き

もし自分の人生を擬態語で表現しなさいと言われたら、あなたはどんな擬態語を使うだろうか。

ワクワク、キラキラ、ぐちゃぐちゃ、どんより。

擬態語はたくさんあろうが、私が選ぶなら「うっかり」である。

とにかくうっかりしている。子供の頃から忘れ物が多く、忘れまいと玄関に準備したものを忘れたり、ちゃんと持って出たのに「あ、火止めたっけ」と思って確認しに家に入って結局忘れたり。

先日は財布を忘れたまま仕事に行き、駐車場に車を停めたところで財布忘れに気づき、後輩に借りた。(ちなみに、違う後輩にも2回、共演者の方にも1回借りているので私は少なくとも4回は財布を忘れてスタジオに行っている。)


うっかりという言葉以上に「うっかり感」のある言葉はないな、と思う。

うっかりやってしまった時の間抜けさ、ちょっと確認すればそうはならなかったのにという規模の小ささ、巻き込まれていなければ笑って聞ける可愛らしさ。

全てが詰まった言葉じゃないか。

そもそもこれが擬態語であることをさっき初めて知ったが、語源は「浮く」とする説がある。

キラキラ、ふらふらと同じく、きらり、ふらりのように変化して、「浮く」が「うかうか」になり、「うかり」「うっかり」になったとする説。

なるほどな。


今朝私はツイッターで「今日の目標は耳鼻科に行くこと」と呟いたが、目標とはつまり予定であり、宣言であるからして、ダラダラ過ごした朝を反省しつつ昼ごはん後に耳鼻科の予約を取ろうとした。

有言実行。目標は達成されるべきものである。

しかしいざいつもの耳鼻科のHPを見ると、木曜日は休診日だった。


こういう「うっかり」の連続なのだ。

うっかり人生なのだ。

今もパソコンでブログを書きながらおやつにラムネを摘んでいるものだから、キーボードにラムネの粉がちょっとついてる。うっかり。

これ、私が死体で発見されて遺書がパソコンから見つかって自殺と思われたけど、名探偵がよく見ると「いや、遺書で使われている文字のところにラムネの粉がついてないのはおかしい」とか言って他殺認定される的なことになるのでは……

ほら、こうやってうっかりミステリー小説が一本書けそうになっちゃうのだ。

どこまで行ってもうっかり人生。

演出家の皆さん、うっかり八兵衛役、お待ちしてます。


最後に、「うっかり」な人生は巻き込まれなければ面白いだけ、という良い例を一つ。


青椒肉絲の素を買っている。

大変お世話になっております、クックドゥだ。

私が作る美味いご飯の8割はクックドゥだ。

今日も青椒肉絲の素は自分の出番は今か今かとうちの台所でスタンバっているが、素だけ買って他の材料を買い忘れている。

ピーマンはあるから後は牛肉、と思って昨日買ってきた。

しかしたけのこの水煮を買い忘れた。

痺れを切らした夫から「たけのこなどいらん。早く青椒肉絲を!」とまで言われてしまった。

クックドゥにフルパワーを発揮させられないのがとても忍びないなと思いつつ、今晩あたりチンジャオしようかと思ってさっき冷蔵庫見たら、「うっかり」お弁当にピーマン使っちゃってた。

私の夫は残念ながらもう巻き込まれているので、諦めていただくしかない。

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